コロナも落ち着き、忘年会のシーズンでもあるので、外でもお酒を飲む方が増えてきているように感じます。
ずっと外食でのアルコールは制限されていたので、ついつい外で飲み過ぎちゃったり、なんてありそうですよね。
(私は、お酒は強い方ですがもっぱら食べる専門だったので、外食が増えたことにより、今月の食費のエンゲル係数と体重コントロールに苦戦しております笑)
それはさておき、糖質制限ブーム?もあり、糖質オフのビールやプリン体ゼロなどの健康に気をつける人向けのお酒もだいぶ増えてきました。
でも、糖質オフやプリン体ゼロだから普通のビールより多めに飲んでいい、ってわけでもなくて、アルコールを代謝するときの体の反応を知り、適度にお酒を飲むことの方が大切だったりします。
今回は、オーソモレキュラー医師の溝口 徹先生の『最強のお酒の飲み方』についての本を読みましたので、アウトプットがてらまとめてみようと思います。
お酒のメリット・デメリットって?
メリット
- 楽しい気分になったり、コミュニケーションをとりやすくなる人もいる。
(ギャップ萌えもあるかも?!) - 消化酵素の分泌が増え、食欲が増進する
➡︎普段、食欲がない人でも適度のお酒があることで、お肉や魚がつまみとして食べれるようになる。=タンパク質をとるきっかけになるかも?!
デメリット
- アルコールを代謝するのに必要なビタミン・ミネラルが消耗する
- 飲み過ぎは満腹中枢が麻痺して、食べ過ぎにつながる
- 飲み過ぎは腸内環境を悪化させる
- 飲み過ぎて、性格が変わる人も・・・(お説教したり・言っちゃいけない事を言ったり・・)
「お酒は百薬の長」なんて言われているから、メリットもあるし飲んだ方がいいんだ、なんて言う方もいらっしゃるかと思います。
でも、著者の溝口先生は『ずっと健康でいたいなら、お酒は飲まないのが一番である』と断言されています。
もちろん、適量のお酒はご飯を食べるきっかけになるかもしれないですが、お酒がなくてもお肉や魚などのタンパク質が食べれる人はお酒は飲まないに越したことはないように感じます。
そうは言っても、お付き合いもあるし、ストレス発散もかねて少しは楽しみたい!
そんな方に、ぜひ知っておいてほしいお酒との付き合い方をお伝えしようと思います。
お酒との付き合い方
お酒を代謝するのに必要な栄養素を補おう!
- ナイアシン
ビタミンB3とも呼ばれていたビタミンB群の1つ。
アルコールを代謝するにはアルコール脱水素酵素(ADH)やアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きが必要。さらにそれには、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)といわれるナイアシンがないと作れない補酵素も必要。
➡︎お酒を飲むことでナイアシンが大量に消費されるため、ナイアシン不足になりがち。
アルコールが代謝されないと、悪酔いや二日酔いを招く恐れも・・・
【ナイアシンを多く含む食材】
カツオの刺身・豚レバー・エリンギ・ピーナッツ
- ビタミンB群
ナイアシンだけがビタミンB群の中でお酒を代謝するビタミンじゃないんです。
そのほかのビタミンB1・B2・B6・パントテン酸・ビオチン・B12・葉酸もお酒だけではなく、糖質などさまざまな代謝にも関わってくる大切な栄養素なんです。
特にビタミンB1はただでさえ、糖質の代謝やストレスでも消費されやすいビタミンなので、お酒をよく飲まれる方は特に不足に注意が必要です。
【ビタミンB1を多く含む食材】
豚肉・うなぎ・玄米
【ビタミンB2を多く含む食材】
豚レバー・うなぎ・納豆
【ビタミンB6を多く含む食材】
マグロ・牛レバー・カツオ
【ビタミンB12を多く含む食材】
牛レバー・あさり
【葉酸を多く含む食材】
鶏レバー・菜の花・枝豆
- 亜鉛
体の酸化も防いでくれ、アルコール脱水素酵素(ADH)の働きにも欠かせない、飲酒により不足になりやすいミネラルの1つです。上記のビタミンB1と一緒で、ストレスや糖質の多い食事でも亜鉛は消費されるため注意が必要です。
【亜鉛を多く含む食材】
牡蠣・カタクチイワシ・赤み肉やレバー
特にお酒のお供におすすめメニューは?
- 焼き鳥(レバー):ナイアシン・ビタミンB群などを豊富に含むのでオススメです!
タレは糖質になるので、できれば塩で! - 豚の生姜焼き:豚肉は糖質の代謝にも必須である、ビタミンB1豊富なので、できればお酒を 飲む際には積極的に選んで欲しい食材です。
- カキフライ:亜鉛が豊富に含まれるので、ぜひ牡蠣は食べていただきたいですが、なにせ
メニューにないことが多いので、一番ありそうなカキフライを。
(あれば焼き牡蠣や牡蠣鍋などの方がよりおすすめです!)
お酒のお供に控えて欲しい食べ物
- 炭水化物(ご飯・麺類・パン・芋類)
お茶漬け・チャーハン・ラーメン・パスタ・ピザ・フライドポテト・ポテトサラダなど
- デザートやお菓子
アイス・ケーキ・ポテトチップスなどのスナック菓子など - 甘いお酒
カルーアミルク・酎ハイ・カクテルなど
お酒を代謝するのに必要な栄養素の1つのビタミンB1は、上記のような糖質をエネルギーにするときに必要な栄養素の1つでもあります。
ただでさえ、お酒を飲んでB1は消費されるのに、さらに糖質を摂り消費されると、B1が枯渇しお酒や糖質の代謝がしにくくなってしまい、二日酔いや肥満の原因にもなります。。。
まとめ
- お酒は飲まないに越したことはないけど、飲むならナイアシン・ビタミンB群・亜鉛
を積極的に補おう! - お酒を飲む時に一緒に食べるのは炭水化物や甘いもの・お菓子などの糖質を控えて、タンパク質や食物繊維などを食べるようにしよう!参考文献
「最強のお酒の飲み方」 著者:溝口 徹