新型コロナの抗体検査が受けられるようになってきましたね。
しれーっと私も抗体持っていたいなぁなんて思いつつ、でももし抗体持ってたら、感染してばら撒いていたかもと思うと怖いなぁなんて考えちゃったりします笑
それはさておき、日本臨床微生物学会、日本感染症学会、日本環境感染学会の3学会が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するPCR検査、抗原検査、抗体検査の特徴と使い分けに関する指針「新型コロナウイルス感染症に対する検査の考え方」を公開したので、ちょこっとまとめてみようと思います。
PCR検査って?
新型コロナウイルスの特異的なRNA遺伝子配列を増幅させて、検出する検査法です。遺伝子を増幅させて検出するため、ウイルス量が少量だとしても、陽性と判定できる(=感度がいい)と言われているのが特徴です。
一般的には鼻咽頭拭い液を使って検査しますが、最近では唾液でも同等の陽性率が出ることがわかり、今後感染リスクを避けるため、増えてくるかもしれませんね。
ただデメリットとして、検査時間が1〜5時間と長い、熟練の検査者が必要、高コストであるなどがあります。
医療現場では、院内感染のリスクがある場合は必ずPCR法で判定しているそうです。
抗原検査
5月13日に承認された検査法で、新型コロナウイルスの特異的な蛋白を約30分ほどで迅速に検出します。
これは、インフルエンザと同じ検査方法ですね。
こちらもPCR法同様、鼻咽頭拭い液が一般ですが、これから唾液も増えてくると思います。
ただ簡易的で検査時間がかからない反面、デメリットがPCR法と比べると感度が低いんです。
というのも、PCR法は遺伝子を増幅させてましたが、抗原検査はウイルスの蛋白そのものを検出するため、ウイルス量が少ないと引っ掛けられないんです。
抗原検査で陽性であった場合は、ほぼほぼ確定的だとも言われますが、陰性であったとしても感染を否定することはできないんです。
抗体検査
血液の中のウイルスの特異抗体を検出する検査法です。
私たちはウイルスに感染すると、また同じウイルスに感染した際にすぐに対応できるように、そのウイルスに対する抗体を作ります。
この抗体を検出することで、感染をしたかがわかるのですが、抗体が産生されるのが感染してから2〜3週間かかるので、現在症状がある人などは検査しても陰性に出てしまいます。
感染の既往があるかを判断する検査法になりますね。
抗体検査をして陽性だった職員を、検体採取などの感染リスクのある仕事を任せるようにしている病院もあると聞きました。
抗体検査が陽性だったら、恐れることなく仕事をすることもできますが、この検査方は保険適用外であるため、8000円〜1万円ほどかかるようです。
抗体あるか知りたいけど、気軽に検査できる料金じゃないのが痛いですね。。。
3種類の検査それぞれ特徴はありますが、一般的にどの検査を行うかは医師の判断によります。(抗体検査は自費なので受けたい人は検査できますが)
それぞれの検査の特徴を知り、タイミングにあった検査法があるんだということをちょこっと知っていただけたらなと思います。